いよいよゴールデンウィークが近づいてきました。
皆様、予定は決められましたでしょうか。
海外に行かれる方も多いと思いますが、くれぐれも事故や怪我などなく楽しい旅行であることお祈り申し上げます。
さて海外というと、ちょっと思い出すことに「
日付変更線」の存在があります。
正式には
国際日付変更線(International Date Line)といいます。
18世紀、大航海時代に航海上「日付変更線」が必要であることが分かり、19世紀に入ってからは太平洋の中央部で日付を変えることが慣習化されました。
1884年にワシントンで開催された万国子午線会議で、経度0度の線がグリニジを通ることが決められ、それに付随して、基本的に経度180度の線を「日付変更線」にすると定められました。
しかし位置的にまとまった同一国家内で日付が変わることを避け、また陸地を通らないようにと、日付変更線はその一部を曲げて設定されています。
(国立天文台・広報普及室 原文加筆訂正)
さてこの日付変更線。
経度180度というと、結構日本の近くを通っています。ハワイと日本の丁度真ん中くらいに位置しています。
この線を西から東に通過するときは日付を1日戻し、逆に東から西へ通過するときは日付を1日先に進めることになっています。
理屈では分かっていても、なんだか不思議な気もしますが、実際この日付変更線に係っている国がいくつかあり、住んでいる人もなんだか混乱しそうですよね。
ちなみにキリバス、ツバル、西サモア、トンガ諸国がそうです。
ひとつの国家で二つの日付があるということになるので、それぞれの国でそれぞれの理由と事情から日付を調整したりしているようです。
最近でも、日付変更線を東側から西側に変更したサモア独立国の例があります。
「サモアが国内の標準時を変更 貿易相手の豪などに近づける」(2011年12月30日付 共同通信ニュース)
http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011123001001375.html
お時間あるときにでも、「日付変更線」のことを思い出しながら地球儀をご覧になってみてください。
実際には見えない日付変更線とその国々のことや日付変更線が生まれるまでの人類の歴史のことなどをこのゴールデンウィーク中に想像してみるのもいいかもしれませんね。
今年のゴールデンウィーク期間(4月28日~5月6日)は休まず営業いたします。期間中の営業時間は全て午前10時から午後5時までです。
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